日本で、将来につながるものを得てほしい
- 業種 製造(食料品)

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実習生を受け入れたきっかけは何ですか。
実習生を受け入れている方から「話を聞いてみないか」と誘われたことがきっかけでした。それに人手不足ということがあったので。帯広は人がいないわけではないのですが、募集しても集まらないんです。募集要件に合致しなかったり、採用してもすぐにやめてしまうことが多いんです。
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実際、実習生を受け入れてみていかがですか。
受け入れ以前はパートさんからは、戸惑いの声もありました。でも、いざ働いてもらうと日本人と全く差は感じなかったです。若い分テキパキ動いてくれるし優秀です。パートさんたちにもすぐに溶け込みました。実習生の方が費用はかかりますが、3年間働いてくれますから感謝しています。
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受け入れる前と変わったことはありますか。
2年前どうだったかと考えるとそんなに変わらないですね。彼女たちが仕事や生活に慣れるための時間は多少必要でしたが、今では彼女たちがいなかった時と同じように働いています。よく国が違えばと言いますが、馴染んでいます。
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それだけ彼女たちが溶け込めているということですね。うまく溶け込めた理由は何でしょうか。
ある時、携帯電話の待ち受け画面を見せてくれて、それが浴衣姿の写真だったんですよ。どうしたのか聞いたら、職員が休みの日に着せてくれたと言っていました。彼女たちの面倒を見てくれている人たちは主に50代60代なので、娘のようにかわいがっていくれています。あと、ある時期、普段は自転車通勤なのに、車で送り迎えをしている職員がいたんです。事情を聞くと、日本語試験が近いから、試験が終わるまでは送り迎えしてあげると約束したと話していました。そういった職員の気配りが、溶け込めた理由の一つかもしれません。
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最終的に実習生にどういう風に成長してほしいと考えていますか。
日本語が上手になって、将来につながるものを得てほしいです。日本に来たときは、ベトナム語で考えて日本語で話していたけど、最近は日本語で考えて日本語で話しているそうです。私はベトナム語がしゃべれないので、彼女たちのことすごいなと思っています。
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最後の質問になりますが、社長にとって実習生とはどんな存在ですか。
仲間です。今では彼女たちがいることが当然になっています。あと1年間、頑張ってほしいです。