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実習生の作文ご紹介

オアシス協同組合の実習生がJITCO作文コンクールに入賞しましたので、いくつかご紹介します。

友情

出身:インドネシア  職種:鉄筋施工

 私は2014年の冬に日本へ来ました。インドネシアは暑い国ですから、初めて日本へ来たときは、こんなに寒いところで仕事ができるのかなあ…と心配でした。インドネシアで、日本の季節や文化について勉強したので、少しは知識がありましたが、日本の冬は私が想像していた以上に寒かったです。
 私の仕事は鉄筋ですが、仕事を始めたばかりの頃は、日本人の先輩は厳しかったし、仕事も難しかったし、それに本当に寒かったです。雨が降っても外で仕事するのには、驚きました。
 2ヶ月ぐらい経ったとき、日本人の若いアルバイトの人が入って来ました。私より6才も若いです。こんなに幼くて、体も細い人なのに、仕事ができるのかなあと思いました。私たちはだんだん仲良くなって、アパートで一緒にごはんを食べたり、おしゃべりしたりするようになりました。そして、友だちを紹介してくれるようになりました。紹介してくれた2人の友だちは、最初は全然話してくれませんでした。私の発音がおかしいのかなあ。私の日本語が伝わらないのかなあと思いました。でも、3回くらい遊んでから、本当によく話すようになりました。
 ある日、インドネシアの料理を作ってあげたとき、日本人の友だちは「辛い?辛い?」と聞きました。私は「ちょっとだけ」と言いました。でも、インドネシア人の言う『ちょっと辛い』は、日本人にとって『本当に辛い』です。友だちは、その料理を食べた後で「何これ!何これ!」と言って、顔が真っ赤になりました。
インドネシア人なら、辛い物を食べても、顔が赤くなったりしませんから、私は友だちの真っ赤な顔を見て、可愛いなあと思いました。
 友だちは学校が終わると、よく私のアパートへ遊びに来てくれました。殆ど毎日です。インドネシアでは、用事があるときに、友だちに会います。でも、日本では、用事がなくても一緒におしゃべりをして過ごします。
今、友だちは忙しいですから、あまり会えません。私は次に一緒に遊べる日までに、もっともっと日本語が上手になっていたいです。そうすれば、もっといろいろな話ができると思いますから。もし、友だちに会わなかったら…私の生活はこんなに楽しくなかったかもしれません。もっと友だちと話したい。もっと友だちのことを知りたい。そんな気持ちが、勉強のモチベーションになりました。暑い国から寒い国へ来た私を、体の中から温めてくれた友だちに感謝しています。友情は大切だと心から思いました。