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# 受入れ企業の声

根気強く、やる気を出してもらえるような教育を!
異国で生活・仕事をする大変さを理解してあげることも大切

2023.3.9
  • 業種 鉄筋施工
  • フィリピン
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  • 今回は、外国人材の定着率や技能レベルが評判の有限会社カミヤマ、神山孝社長にお話を伺いました。人材に長く働いてもらうため、技能を高めてもらうための配慮や工夫についてご共有いただきましたので、ぜひご一読ください。

  • 自己紹介・会社紹介をお願いします。

    有限会社カミヤマです。ビルやマンションなどで鉄筋施工をしている会社です。昭和61年に独立創業し、1人で鉄筋の仕事をしていましたが、創業3年後くらいから従業員を雇うようになり、請け負える現場が増えて現在に至ります。

  • 技能実習生や特定技能人材の受入れを始めたきっかけを教えてください。

    約8年前に同業者の友人から実習生の評判を聞き、フィリピン人の実習生を受入れてみることにしました。今では特定技能1号として勤続し、頑張ってくれています。フィリピンの男性は働かないと聞いたことがありましたが、実習生として来てくれた人たちは意識が違い、真面目に働いてくれています。

  • 受入れを始めたばかりの頃のことで、印象に残っていることを教えてください。

    1期生2名のうち1名は、病気を患ってしまったり、転職を希望したりで、うまく受入れることができませんでした。もう1名の1期生ジェシーは、来日当初から日本語が上手で、相当努力して来日してくれたことが嬉しかったです。今では2級鉄筋技能士の資格を取得しており、日本人でも取得が難しい1級鉄筋技能士に合格するために一生懸命勉強しています。仕事では、図面(配筋図)を見て人に指示を出せるくらいに成長しています。

    1期生のジェシーと2期生のニックは、職長教育、玉掛け、高所作業者など多くの資格を保有しており、成長を感じられ嬉しく思います。

  • 実習生や特定技能人材の受入れにおいて、特に気をつけていることや大切にしていることはありますか。

    わかるところまで日本語で細かく指導していますが、日本語をよく理解できる実習生だから上手くいっているのかもしれません。なるべく相談などを受け、とにかく話を聞くようにしています。生活面では、フィリピン食材の専門店に連れて行くなどのサポートをしています。円安になってからは、毎回会社で買ってあげています。

  • 貴社では、外国人材が勤続し、技術レベルも高いと他社様からも評判です。一緒に長く働いてもらうため、また人材に確かな技術を習得してもらうために、人材育成において心掛けていることはありますか。

    根気よく技術を教えること、やる気を出してもらえるような教育をすることです。同じ作業を繰り返す中で、どうしても忘れることがあります。忘れることは仕方ないので、少しずつ覚えてもらうために根気よく教育しています。

  • 受入れ中の3人の実習生・特定技能人材のことを、それぞれどのように評価していますか。また、今後彼らそれぞれに期待していること、特に頑張ってほしいことはありますか。

    1期生のジェシーは、日本語能力が素晴らしいですし、図面を見て人に指示出しもできます。1級鉄筋技能士を目指して頑張ってほしいです。2期生のニックは、行動力が素晴らしいです。たまに間違えることもありますが、人より行動力があるので多く仕事をこなせます。後輩のレッチーは応用力があり、工夫して仕事ができています。職人として今後が楽しみな人材です。日本語が他の2人と比較するとまだまだなので、日本語が上達すればもっとよくなると思います。

  • 実習生や特定技能人材を受入れてよかったと思うことはありますか。

    今となっては、優秀な実習生・特定技能人材頼りの会社となっており、その点において受入れをしてよかったと思っています。

  • 実習生や特定技能人材の受入れを検討されているかたや、受入れ初心者のかたに、アドバイスなどあればお願いします。

    最初は特に言語面で大変ですが、根気強く向き合うことが大事です。日本語が伝わらないなら、ジェスチャーを使ったり、簡単な作業を反復させたりして、少しずつ根気強く仕事を覚えさせました。異国で生活・仕事をする大変さを理解してあげること、気持ちに寄り添うことが大切です。自分の子どもや日本人の若い衆に接するような気持ちでいることも大切かと思います。

  • インタビュー、いかがでしたでしょうか。 有限会社カミヤマを訪問するたびに神山社長から受けていた印象は、実習生・特定技能人材を、彼らが同席している場でよく褒めること、褒める内容が個々の人材に着目していて具体的なことでした。今回のインタビューでも、改めて、神山社長が人材一人ひとりとよく向き合い、根気強く育成してこられたことが感じ取れました。在籍中の3人にとって、自分たちのことを「外国人材」という複数人のかたまりではなく、1人ひとりの人材としてよく見て具体的に評価してもらっている実感を得られることは、きっととても嬉しく、仕事のモチベーションにつながることではないでしょうか。 加えて、異国で生活・仕事をするという、当事者・経験者にしかわからない苦労を社長が想像し、親身に3人に寄り添う姿勢が、彼らにも伝わり、厚い信頼を得ているものと思います。

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