実習生と関わることで社員と会社の成長に繋がった
- 業種 鉄筋施工

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実習生を受入れたきっかけを教えてください。
うちは高齢化で平均年齢48歳を超えているんですよ。少しでも若返りを求めたっていうのが理由の1つです。若い社員を入れたいけど、日本人だとなかなか集まらない。そこで、うちの協力会社で技能実習生を受入れているところに話を聞いてみたんです。若い力を入れるということでもあるし、労働力として入れてみようかなと思って受け入れました。
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「若い力を入れたい」との事ですが、実習生達は期待に応えられていますか。
充分応えていますね。もう工場の責任者は、出来れば本当にこの人たちに将来を託したいとまで言っていますよ。実習生は仕事に対して前向きです。仕事を覚えようとして朝早く出勤して、話を聞きながらやったりとか、とにかく仕事の覚えは早いし正確です。今までいた工場の人達を抜いていると言われる子もいますよ。彼らは、質問も実に的を得た質問をするみたいで、賢いんですよね。
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面接には、部長が直接インドネシアへ?
はい。実は私が面接でインドネシアに行った時、到着したのは夜中だったんです。それなのに、空港からホテルに向かう道中ずっと渋滞していたんです。それを見て私は、これから発展していく国っていうのはこれほど活気があるのかとびっくりしました。昼になって車で移動する時も信号なんて、あってないようなものですよ。みんな無視して、ルールなんかで規制できるようなエネルギーじゃないんですよ。活気に溢れていてね。こんな国から実習に来てもらえるんだって、私は感動しました。だから面接が始まる前からすごく期待していましたね。採用面接に当たっては、鉄筋を組む実技試験を参考に絞り込みを行ない、その後の口頭面接に臨みました。
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インドネシア実習生の魅力を教えていただけますか。
やっぱりある程度信仰心があるから、他の国に比べると規律を守ろうという意識も強いと思います。少なくともうちの中には人様に迷惑をかけるような実習生はいないですね。
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実習生を受け入れて、良かったところを教えてください。
実習生を通して社員が成長している事ですね。例えば実習生に玉掛けやクレーンの資格を取らせるために、社員に実技指導者を任せたのですが、社員自身が講習前の事前学習をきちんとやっていましたね。そのお陰で実習生がスムーズに資格を取得出来たんだと思います。「この社員にはこれほど人を教育する力があったのか」と改めて気づきましたね。スキーに連れて行く社員もいて、「この社員はこれほど面倒見が良かったのか」とか、そういった、新たに社員の良さが分かったなと思いますね。実習生と関わる事によって社員が成長している面もあるんだろうなと思いますね。
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実習生に関して、心配な点や改善して欲しい点はありますか。
最近は実習生の生活が乱れてきていることを心配しています。お酒を飲んだり、豚を食したり…。考えてみれば、インドネシアのご両親からお預かりした大切な子供達です。もう一度、戒律を守った、規則正しい生活を期待しますね。